自主勉強会&11月例会レポ <後編>

前回の例会と自主勉強会の超大作レポート、後編です!
12月例会にもつながるレポートです。
お楽しみください!

11月1

後半は月例会で「予告編で見るホラー映画」を取り上げました。
ひら怪内部でも意外とホラー映画が見られていないことから、Aさんより20世紀編と21世紀編に分けて紹介がありました。
20世紀編はメジャーなものを中心に是非とも押さえておきたいホラーを紹介しました。「エクソシスト」「悪魔のいけにえ」「オーメン」「サスペリア」「インフェルノ」「ファンタズム」「死霊のはらわた」「フェノミナ」「エルム街の悪夢」「悪魔の毒々モンスター」「パラダイム」「ヘルレイザー」「マウスオブマッドネス」の13本です。
エクソシストを皮切りに「オカルト映画ブーム」がありましたが、それと並行してユニークで面白い作品が数多く作られるようになりました。ダリオ・アルジェント、ジョン・カーペンター、トビー・フーパー、ドン・コスカレリ、ウェス・クレイブンなどホラー愛に満ちた監督がいっぱい生まれ、その個性は世紀を超えても尚、色褪せません。
21世紀編は20世紀ほどメジャーな作品は余りありませんが、個性的な作品を中心に紹介しています。「ぼっけえきょうてえ」「ミスト」「レック」「グレイブ・エンカウンターズ 1,2」「グリーン・インフェルノ」「グッドナイト・マミー」「スナッチャーズ・フィーバー喰われた街」「イット・フォローズ」「ギフト」「ボーイ 人形屋敷の秘密」「コクソン」「残穢」の13本です。
21世紀にはPOV、ポイント・オブ・ビューといったカメラの撮影者や監視カメラなどの視点を通して物語が進む形式が流行り、モキュメンタリーといった疑似ドキュメンタリーでもこうした手法が使われてリアリティーを上げるのに役立っています。同時に低予算で映画を撮れる技術も発達してきたことから、才能のある若い監督たちが次々と面白い作品を発表しています。アイデアも秀逸で、何でもないところから怖さを生み出す手法は大いに学びたいところでした。
おかげさまで22名の方にお集まりいただき、会の終了には「ホラー映画が見たくなった」という有難いお声もいくつか頂戴いたしました。

11月2

今回紹介した映画の中にはあの有名作品が入っていないじゃないか、と思われるかもしれません。
ご安心ください。次回の月例会は「予告編で見るホラー映画」第二弾です。新たなプレゼンターによる異なる切り口で語られるホラー映画の数々。
というわけで、次回月例会は12月17日(日)午後1~3時に「年忘れ怪談会」を開催。参加型の怪談会でたっぷり実話怪談を聞くことが出来ます。3~5時は月例会「予告編で観るホラー映画2」です。どちらも枚方市立サンプラザ生涯学習市民センター第4集会室、誰でも参加可、予約不要、無料です!
ぜひお越しください。お待ちしております。

自主勉強会&11月例会レポ <前編>

前回の例会と自主勉強会のレポートですが、超大作となってしまったため2回に分けてお伝えします!
まずは自主勉強会からです!

11月のひらかた怪談サークル月例会は前半が「大阪てのひら怪談」勝手に応援企画『締切直前! 自主勉強会』でした。
大阪てのひら怪談主宰の田辺青蛙さんもお越しくださり、そもそもてのひら怪談とは何ぞや、から始まり、掌編怪談の魅力について語ってくださいました。
てのひら怪談は文芸評論家でアンソロジストの東雅夫さんがオンライン書店サイトのビーケーワンと組んで始められた企画で、八百文字という縛りの中で怪談を書くという企画が多くの人を魅了し、多くのプロが育っていきました。田辺さんもここのご出身です。
オリジナルのてのひら怪談はビーケーワンが別会社に吸収されたときに無くなってしまいましたが、田辺さんが造形作家の山下昇平さん、前述の東さん、作家の牧野修さん、酉島伝法さんと一緒に大阪をテーマにしたてのひら怪談を始めることになり、今回が三回目となります。応募作は審査員が全作品に目を通し、なおかつ山下さんのイラストが付くのも他のコンテストにはない大きな魅力。
これまでもプロ・アマ問わず多くの方が応募されていますが、プロだからと言って入選するとは限らないのがてのひら怪談の恐ろしさ。誰にでもチャンスはあるのです。
古くは遠野物語から最近では吉田悠軌さんの「一行怪談」まで古今の怪談では短い話も多いそうです。それだけ短い怪談にはいろんな可能性や面白さが秘められています、十一月十九日現在で百近い作品が集まっている大阪てのひら怪談ですが、応募規定は応募フォームでの八百字以内に収めることと大阪をテーマにする、それだけです。今回は応募フォーマットがあるので、それに入れることで文字数オーバーも確認できるようになっています。かつては音声ファイルを送ろうとした強者もいたそうですが、さすがにそれは厳しく、今回は応募フォームの投稿のみを受け付けることになっています。
大阪をテーマにした怪談ということで最初の頃は有名な怪談、例えば泉の広場の赤い女をモチーフにした怪談が多く送られてきたりしました。ただ今回からは全作ウェブで公開されているのでこうしてテーマが被ることは少なくなったそうです。ただ相変わらず、たこ焼きなどの食べ物ネタやビリケンさんネタはあるとのこと。
八百文字の怪談を成立させるコツとして説明しすぎないということがあります。怪異の説明に終始して肝心の怪談が疎かになってしまうからです。また、起承転結のあるほうが良いとのことでした。きちんとした物語になっているほうがよいようです。
最近ではプロの編集者もちょくちょくてのひら怪談をチェックされているらしく、小説家への道はこれまで新人賞への投稿が主でしたが、この頃はこうした公募やフリーマーケットへ出品された作品がプロの目に留まる機会も増えたそうです。自信が無くても最後まで書き上げることで作品として残ります。それが誰かが見ていてそこからデビューすることも夢ではありません。今回間に合わなくても沢山話を書いてストックすることで、プロになったときの対応力も変わります。
こうしてみるといいことだらけの大阪てのひら怪談、貴方も挑戦してみませんか?

田辺さんの講演の後は実際に山下さんの描かれた絵を紹介しながら、自作を朗読してもらうという企画。Mさん、T―さん、ひら怪主宰の三輪さんがそれぞれ山下さんの絵を紹介しながら自作を朗読してもらいました。どの話も個性的で面白いものでした。
続いてひら怪有志による、大阪の怪談の紹介。
まずはTのさんによる大阪大空襲後の慰霊碑などの探訪写真の紹介と大阪にまつわる怪談の朗読でした。
続いてはT―さんによる大阪の怪談の紹介、ビリケンさんにまつわるとぼけた味わいの怪談からアパッチと呼ばれる終戦直後のスクラップ集めに関わる恐ろしくも物悲しい怪談について情感たっぷりに語っていただきました。
前半のトリはKさんによる大阪砲兵工廠(跡)の紹介でした。実際に砲兵工廠跡を訪れた時の写真やテレビでも紹介された砲兵工廠内の貴重な写真も紹介いただきました。
怪談を調べていくとその背景には歴史もあり、人々が織りなすドラマもあります。そんなことを改めて感じさせてくれる発表でした。

10月月例会レポート

10月2


去る10月19日午後3時からの月例会の前に、午後1時から有志でゲーム大会をしました。
田辺青蛙さんがTwitterで呟いておられたのを見て、ひら怪のN氏が早速購入したカードゲーム「万怪談」。みんな初めてでしたが、7名+見学者で大いに盛り上がりました。
これはぜひ新年会でやろう! とN氏を中心に企画中です。
興味のある方は1月21日(日)の新年会にぜひ足をお運びください! 

10月1


3時になり、月例会本番。
まずはKさんを中心に「怪談の著作権」について話し合いました。

Kさんが問題提起。
「怪談は誰のもの?」
1.体験者、ネタ元
2.1から話を聞いた人
3.1や2から話を聞き、文章にした人(作家)、人前で語った人(怪談師)

「誰がネタ元かわからないまでに広がることが理想」というKさん。皿屋敷や民話、昔話のように、誰もが知っていて誰もが語る怪談ってありますよね。
でもひとつの話がそうなるまで(人々の間に浸透し認められるまで)には長い時間がかかります。
その前に「権利を主張する人」が出てきます。
それは私のネタだ(勝手に使うな)! という話になります。
怪談を書いたり語ったりすることで、金銭のやりとりが発生する場合に問題になることが多いです。
 
怪談をみんなで楽しむためには、情報(怪談)を提供する人、それを利用する(文章化したり人前で語ったりする)人の双方が納得することが大切です。
怪談会や取材の際に録音、録画をするときには、必ず事前に許可を取りましょう。
――ということを月例会参加者で確認しました。

そして今後はひら怪メンバーが怪談を語る際に、話を録音して記録として残しておこうということになりました。

※一般参加の方の語りは、録音してもいいか事前に確認し、そのデータは記録として管理する。

10月3


10分の休憩を挟んで、後半は「あなたの『怖い』のツボはな~に?」。
企画者のKさんから、ある地域の葬列にまつわる言い伝えが語られ、みんなで「この話はなぜ怖いのか」を掘り下げていきました。

・他人事だと思っていたのに、自分が当事者になってしまった恐怖
・「これまではこうだった」という法則が崩れる怖さ
・見かたを変えると、災厄を知らせてくれているとも受け取れる
・「見える」「聞こえる」というのはやはり怖い
・この伝承が生まれたきっかけがあるはず。どんな出来事だったのか?

――などの意見が出ました。一つの怪談について語り合うことで、話がより深まったり広がったりするのは面白いですね。

ほかにも参加者から
・火葬場で仕事をしていた人の話
・能や昔話の怪談
・K2(エベレスト)での怪
・「近々死ぬ人がわかる」
などの話が出、それぞれにみんなで感想や意見を出し合いました。

普段怪談を聞いたり本を読んだりしても、ひとりで「へえ~」「怖かった~」と思うだけで終わってしまいますが、こうしてみんなで掘り下げてみるのも楽しいですね!
案内役のKさん、面白い企画をありがとうございました。お疲れ様でした!

11月の例会は11/19(日)です!
お気軽におこしくださいませ!
http://hirakatakwaidan.blog.fc2.com/blog-entry-66.html

8月月例会レポート

8月20日(日)の月例会、テーマは「ぞっとするアート」でした。
アーティストさんや、NHKBSを見て来てくださった方など、見学者の方々と共に古今東西の怖い美術作品を鑑賞しました。

8月1

まずは企画者のTちゃんから「デロリ」の系譜についてレクチャーが。
「デロリ」という言葉を最初に使ったのは、「麗子像」で有名な岸田劉生。
甲斐庄楠音(かいのしょう・ただおと)の作品を「デロリとした絵」と評したことから、生々しく濃い表現、グロテスクな妖しい表現を指すようになったとのこと。
甲斐庄楠音は大正時代の日本画家で、後に映画『雨月物語』(溝口健二監督 1953年 大映)の風俗考証を担当し活躍した人物だそう。
『芸術新潮』2000年2月号「デロリの血脈」特集を紹介してもらいつつ、Tちゃんオススメの古今作品をプロジェクター投影で拝見。

<紹介作品>
・曽我蕭白『群仙図屏風』『柳下鬼女図屏風』(←鬼女のあまりの恐ろしさに、見た人が顔部分を破り取ったらしい?!)
・狩野一信『五百羅漢図』第22幅【六道・地獄】、第53幅【神通】
・広瀬金蔵『花上野誉石碑』四段目、『浮世蚊柄比翼稲妻』二段目
・石田徹也『燃料補給のような食事』『回収』『子孫』

続いてメンバーが各自オススメの作品を紹介し合いました。

〇ネットで話題の女性像
 絶対に見つめてはいけないといわれており、所有者が次々死亡したという曰くつきの絵。
 男性と女性で見え方が違う。男性のほうが影響を受ける?!
〇宮川隆の作品
 グラフィックデザイナーであり、宮古島のカンカカリャ(霊能者)。文字にも記号にも見える大小のパーツを自動書記で描き続ける。
〇志賀理江子
 『螺旋階段』宮城県にて撮影された写真群。
 一見合成のように見えるが、数年その地に住み、住民の協力を得、大変な労力をかけて撮影されたもの。
〇滋賀県 清瀧寺徳源院所蔵の幽霊画
 Tさんが実際に足を運び撮影してきた幽霊画。清水節堂の作。掛け軸から飛び出している?!
幽霊画1
〇国宝『辟邪絵』五幅より、神虫図など
〇ライアル・ワトソン著『スーパーネイチュア』より
 所有者に次々不幸が起こる絵画の話
〇関根正二『信仰の悲しみ』、松井冬子展作品など
〇金沢 道入寺(飴買い幽霊伝説が残る)の幽霊画
Tくんが現地にて撮影してきたもの。
お寺で一緒になった方から「公開前に「画」の女が夢枕に立つので、また見に来てしまう」というお話を聞いたそう!
幽霊画2
〇エドワード・ゴーリーの絵本、『原爆の図』(丸木位里、丸木俊)など

……などなど、盛りだくさんな内容でした。
2時間で収まり切れなかった話もあるので、「第二弾」がある、かも?!

興味深い企画を立案、準備、紹介してくれたTちゃん、本当にお疲れさまでした!
ありがとうございました!

芸術の秋、美術館やギャラリーで「ぞっとするアート」を巡ってみてはいかがでしょうか。

次回例会は9/17でしたが、台風で中止でした。
来月の例会でお待ちしております!

【10月例会】
日時:2017年10月15日(日)15:00~17:00
会場:枚方市サンプラザ生涯学習市民センター第4集会室
(京阪本線枚方市駅下車、東口改札を出て右手にセンター入り口があります)
https://www.city.hirakata.osaka.jp/site/sunplaza/
テーマ:未定(決まり次第お知らせいたします)
見学は無料です!
ご予約も不要です!

怪談くらわん会 レポート

辰野雪女

去る6月17日、枚方市立牧野生涯学習市民センターで「怪談くらわん会」を開催しました。
昨年の「『ひら怪』お披露目怪談会」に引き続き、「まきの文化祭」の一環として参加させていただきました。
「お披露目」のときは、同時間帯に別会場でコンサートが開かれていたのですが、今年夕方以降に出し物をするのはウチだけ……。
午後3時過ぎにはほとんどの出し物が終わってしまう中、一体どれほどの人が残ってくれるのか……?
開始十分前、会場に座っているのは4人だけ。うわあ、やってもうたなぁ^^;
いやいや、この4人の方々に存分に怪談を楽しんで帰っていただきましょう!

辰野椅子
 
気を引き締めて、午後5時、Mさんの司会で怪談会スタート。
Tさんの「ひとりじゃんけん」の話からKくんの「催眠術の話」へと進むうち、次々と入場者が。
みなさん、「残ってくださった」というよりも「わざわざ足を運んでくださった」方がほとんどのようで、感謝感激。
励ましながら入ってくれた子供たちや、廊下での長い討議の結果「やっぱり怖い、ムリ」と帰っていった子供たち。
最初から最後まで(3時間!)しっかり聞いてくれた子たち(お父様お母様、ありがとうございました!)。
そして何より、登壇して怖い話を語ってくれた小学生の勇者(今年は2人も!)に、熱い拍手が送られました。

50分おきに10分の休憩をとり、三部構成で会は進みました。
昨年「生まれて初めて人前で怪談を語った」という人もいたひら怪メンバーも、この1年間の経験でかなり腕を上げたよう?!
そして合間に飛び入り話者が次々登壇。語り慣れた怪談クラスタの皆様は、迫力と気配りが素晴らしい。そのサービス精神に、聞いていて胸が熱くなりました。
雲谷斎さんがご登壇くださった際、前の席の男性が「うそっ、うそっ!」とこっそり昂奮していらしたのが嬉しかったです。
そうなんです、実はほかにも「あんな方」「こんな方」もお越しくださっていたんですよ(怪談クラスタ大昂奮)。
遠路足を運んでくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
終盤には枚方市民の男性が地元の「あの界隈」の話をご披露くださいました。改めて足を運んでみようと思った方も多かったのでは?

テリー客席後方

ふと気付けば客数46名、途中で帰った子供たちを含めると50名以上の方々と怖楽しい時間を過ごしました。
語られた話数、24話。メンバー10人、飛び入り11名という驚きの展開!
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!!

今後の「ひら怪」月例会ですが、7月の第3日曜は都合によりお休みです。8月第3日曜には、「ゾッとする美術」をテーマに月例会を開催します。
会場を押さえ次第ブログやツイッターでお知らせしますので、奮ってご参加ください。無料です。

2017年の夏が、怖楽しい季節となりますように!!
プロフィール

ひらかた怪談サークル

Author:ひらかた怪談サークル
 ひらかた怪談サークルでは、常時メンバーを募集しています。
 一緒に怪談を楽しみましょう。

怪談を楽しもう、集めよう、広げよう!
枚方で怪談を盛り上げよう、枚方を怪談で盛り上げよう!
枚方の怪談を百話集めて冊子を作ろう!

☆怪談好き・おばけ好きなら誰でも参加できるサークルです。(枚方市内、市外を問いません)
☆基本、毎月第3日曜日に、枚方市内の生涯学習市民センターで例会を開いています。
    毎回来られなくてもOK。マイペースでご参加ください。途中入退室、飲食自由。
☆全員ペンネームで参加(本名も可)。住所や電話番号等不要。オフ会のような参加形態です。
    月例会等のお知らせはツイッターやブログ、Facebookを御覧ください。
    メールでの連絡をご希望の方はhirakata_kwaidan@yahoo.co.jpへお知らせください。
☆年会費2,000円   

見学大歓迎(無料)!!一度遊びに来てください。お待ちしています!

Mail: hirakata_kwaidan@yahoo.co.jp
Twitter:‏@KwaidanHirakata
Facebook: ひらかた怪談サークル
      Blog: http://hirakatakwaidan.blog.fc2.com/

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