「ひら怪×怪談社」レポート その2

1月21日(日)枚方公園青少年センターにて開催しました、新年第1弾の企画「ひら怪×怪談社」レポートその2です!
お楽しみください!

第2部1

第2部は「怪談社」の怪談語りからスタート。
上間さんによる朗々とした語りが始まると、その迫力に会場が一瞬で凍りつきます。
「勤め先のスナックで、ママから開店業務を代わって欲しいといわれ……」
ひええ、怖い~! と思う間もなく、糸柳さんの語りが始まります。
「授業の合間合間に怖い話をブチ込んでくる先生がいて……(Kさんの話)」
笑ってしまうんだけど、そこはかとなく怖いという、絶妙のストーリーテリング。
そこに畳み掛けるように再び上間さん。
「ある女性が実家で飼っていた猫『モモちゃん』。ある日家族が名前を呼ぶと……」
ぎゃああ怖い、でも気持ちいい、もっとずっと二人の話を聞いていたい! という会場の空気を痛いほど感じつつも三輪チサが乱入。トークへと移ります。

第2部4

――怪談を怖く語るには?
【糸柳】●野菜を食べること!(パプリカがオススメ)これが第1。あと運動と掃除も。ラーメンばっかり食べていると、「俺の話、めっちゃ怖いやん」と独りよがりになりがち。
●人の話を「上手い」「下手」「あの人好き」「嫌い」で分けて聞かない。「まず聞く」心が大事。
●本番と同じくらいの大きさで、実際に声を出して練習すること。
●人の体験談を語ること。自分の体験談でも「人の体験談として」語ったほうが怖くなる。(自分の体験談だから説得力があるハズ、俺が目立ちたい、という落とし穴にハマらない)
●擬音はやめたほうがいい。上手に使うにはかなりの技術が必要。同じ言葉の連呼も避けよう。
●不要な情報をそぎ落としていく。話に3人以上出さない。名前のついた人は2人まで。
情報の欠如があるくらいがいい。
●話の長さは3~5分程度。10分は長い(そんなに聞き手を引き付けておけない)。
●「自分」というものをどれだけ捨て切れるか、「話」を主役にできるか。
●言葉を吟味する。「この言葉は使わないようにしよう」リストを作るのもいい。
「『風もないのに』カーテンが揺れ…」のような定型の言葉を安易に使わない。
 
――怪談を語ってきてよかったと思うことは?
【糸柳】まぁ、いろんな人に会えたというのはあるけど……。
【上間】特にないですね。

――取材のコツは?
【糸柳】「怖い話ないですか?」と聞くと、自分の体験談を尋ねられていると思われ「ないなぁ」で終わってしまう。まずこちらから短い怖い話をしてみる。
「~の伝承について調べています。詳しい方をご存じないですか?」と尋ねると、応じてもらえることが多い。そこから話を拡げていく。
関係ない話を長々聞かされても、話が面白くなくても怒らずちゃんと聞く。

上間さんは1つの話を1日7~9時間練習することもあるのだそう。
「糸柳さんはそれを横でずーっと聞いてるんですから、すごいですよね」と爽やかに笑う上間さん。お二人のたゆまぬ努力と研鑽が、あの語りを作っているのですね。恐れ入りました。

第2部3


今回お聞きした話は、怪談を語る人に限らず、すべての人にとってコミュニケーションの基本となる内容だったと思います。日々の様々なシーンで心がけていきたいですね。

怪談社からは、伊計翼氏による著書『怪談社RECORDー黄の章ー』が2月28日に発売されるそう。怪談社シリーズの外伝、実話怪談集とのこと。ぜひお買い求めのほど!!

4時間の長丁場でしたが、終わってみればあっという間! ご来場くださった皆様、全面協力してくださった怪談社、情報拡散にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!

●田辺青蛙プロデュース「大阪てのひら怪談 参」 関連イベントに参加しています!
詳細は後日お知らせいたします!
【参加型イベント! 大阪・大怪談会】
日時:2018年2月11日(日)17:00~19:00
入場料:1,000円 
会場:SUNABA ギャラリー
http://sunabagallery.com/upcoming/20180210_ghost/ghost.html
スポンサーサイト

「ひら怪×怪談社」レポート その1

1月21日(日)枚方公園青少年センターにて開催しました新年第1弾の企画「ひら怪×怪談社」のレポートです!
今回は2回に渡ってお伝え致します。

ポスター

怪談ファンに大人気の「怪談社」が全面協力してくださり、東京から糸柳寿昭、上間月貴両氏が枚方に足を運んでくださいました。
遠方からお越しのファンの皆様、チラシを見たという枚方市民、小学生の子供さんから人生の先輩諸氏まで、60人で怪談を楽しみました。

怪談社挨拶


怖かっこいいオープニング映像と共にスタートした、第1部参加型怪談会。
語り手希望の方や、スタッフがお願いした方々、計12名が怖い話をご披露くださいました。

① 10年前友人の女の子が琵琶湖に釣りに行ったところ、車のフロントガラスに……。(Jさん)
② 30年越しの友人が入院。見舞いに行けずにいたところ、職場で……。(Pさん)
③ ユウコさんの話。FAXから8年後、メールで……。「腑に落ちない」出来事。(Mさん)
④ 昔ラブホで、彼氏がシャワーを浴びている隙に部屋の床から……。(Cさん)
⑤ カサイさんの話。ドライブ中、汚水処理漕の蓋の上に……。(Sさん)
⑥ 今の夫と恋愛中だった頃、電話で「後ろにいる男と代われ」といわれ……。(Mさん)
⑦ 教室の向きが、他の部屋と逆。その理由は……。(Nさん)
⑧ 湖でボート遊びをしていて、水中に入ってみたら……。(サークルメンバーN)
⑨ 職場の女性が、若い頃免許を取ってすぐ廃病院にドライブに……。(Mさん)
⑩ 友人の兄が5人で廃病院に肝試しに行ったところ……(Sさん)
⑪ 妹さんが妊娠していたとき、一緒に歩いていると……。(Iさん)
⑫ 市松人形「さくらちゃん」を怪談社に預かってもらうことになった理由。(Mさん)

さくらちゃん


語り手によって、語り口も話もまったく違う、まさに十人十色の怪談話が楽しめました。
ホラー作家の朱雀門出さん、最東対地さん、ミステリ作家の光原百合さん、ご協力いただきありがとうございました!
ナマで語りを聞き、大勢の怪談好きな方々と一緒に楽しむ――怪談会の醍醐味ですね!

今回は11人のお客様が語ってくださり、ひら怪メンバーは1名が語っただけでした。
これも今までのひら怪主催の怪談会の中で、快挙でした!
語りたくてうずうずしていたメンバーは、2月11日スナバギャラリーで爆語りしよう!!

●田辺青蛙プロデュース「大阪てのひら怪談 参」 関連イベントに参加しています!
詳細は後日お知らせいたします!
【参加型イベント! 大阪・大怪談会】
日時:2018年2月11日(日)17:00~19:00
入場料:1,000円 
会場:SUNABA ギャラリー
http://sunabagallery.com/upcoming/20180210_ghost/ghost.html

12月例会レポ

いよいよ「ひら怪×怪談社」まであと10日!
まだ若干お席に余裕がございます。
ご予約はお早めに!
詳しくはこちらまで


さて前回例会のレポートですが。
今回は12月例会企画担当のNKさんに感想文を寄せていただきました!
素敵なリストも作っていただきましたのでレポートと合わせてお楽しみください!

****************************************************************

このたび初めての発表を終えて、こんなに客席から反応があるとは思ってもみませんでした。お蔭で場が活性化し、楽しい会になったと思います。それぞれ蘊蓄を語りたい方々がコメントしてくださる状況には多少戸惑いましたが、私自身、緻密に進行計画を練っていたわけではないので、助けになった部分の方が大きかったです。何より映画の話題でこんなに誰かと盛り上がったことは私の人生で無かったので、それが一番嬉しいことでした。
それではこの場を借りて、言おうと思っていたけど言えなかったことを補足していきたいと思います。

まずはギレルモ・デル・トロ監督について。
発表の際は「美術センスはすごいけど話は毎回イマイチ」と言い切って終わってしまいましたが、彼は単なる美術センス野郎ではありません。彼はハリウッド的な脚本の黄金パターンに対する反骨精神を持っていて、日本のアニメや特撮にも造詣の深いスーパーオタクマンです。私がたまたま見た初期作品では反骨を作品に昇華しきれていなかったかもしれませんが、最新作『シェイプ・オブ・ウォーター』では見事2017年度のベネチア金獅子賞を獲りました。日本では3月に公開されます。なお、デル・トロの過去作を観るにあたって、もしDVDコメンタリ-がついていたら是非観ることをお勧めします。場合によっては本編より面白いです。以前『デビルズ・バックボーン』というあまり面白くないデル・トロ作品を観たのですが、コメンタリ-の方はオタク蘊蓄の充実ぶりが凄まじかったです。

次に女性が活躍するシリーズについて。
テーマに沿って収集してみると発見がありました。優等生女子が裏で本領発揮する話はたくさんあるのに比べて、非モテ女子が活躍する話はとても少ないことです。優等生というのは他者の幻想や世間の期待する女子像を体現する能力の高い子たちのことです。世間の方も薄々そう感じているからこそ、優等生の裏の顔を様々に思い描くのでしょう。非モテ女子についてはみんな興味がないのだと思います。もっと非モテ女子の内面にフォーカスした作品が出てきてほしいです。それも非モテが安易なロマンティック・ラブに回収されるような話ではなく、一般社会の価値観を引っ繰り返してコケにするような話がみたいです。

最後になりましたが、第一回を担当されたKさんと映像を作成して下さったEさんに感謝申し上げます。Kさんが名作古典作品を押さえてくれたおかげで、作品選択がかなり自由になりました。Eさんは影の采配者です。私は時間配分について相当アバウトでしたが、Eさんが客席との応答に合わせて映像進行して下さいました。抜群の間合いでした。ありがとうございました。
(加筆修正 三輪チサ)

映画予告編1
映画予告編2
映画予告編3
クリスマスホラーリスト1
クリスマスホラーリスト2

自主勉強会&11月例会レポ <後編>

前回の例会と自主勉強会の超大作レポート、後編です!
12月例会にもつながるレポートです。
お楽しみください!

11月1

後半は月例会で「予告編で見るホラー映画」を取り上げました。
ひら怪内部でも意外とホラー映画が見られていないことから、Aさんより20世紀編と21世紀編に分けて紹介がありました。
20世紀編はメジャーなものを中心に是非とも押さえておきたいホラーを紹介しました。「エクソシスト」「悪魔のいけにえ」「オーメン」「サスペリア」「インフェルノ」「ファンタズム」「死霊のはらわた」「フェノミナ」「エルム街の悪夢」「悪魔の毒々モンスター」「パラダイム」「ヘルレイザー」「マウスオブマッドネス」の13本です。
エクソシストを皮切りに「オカルト映画ブーム」がありましたが、それと並行してユニークで面白い作品が数多く作られるようになりました。ダリオ・アルジェント、ジョン・カーペンター、トビー・フーパー、ドン・コスカレリ、ウェス・クレイブンなどホラー愛に満ちた監督がいっぱい生まれ、その個性は世紀を超えても尚、色褪せません。
21世紀編は20世紀ほどメジャーな作品は余りありませんが、個性的な作品を中心に紹介しています。「ぼっけえきょうてえ」「ミスト」「レック」「グレイブ・エンカウンターズ 1,2」「グリーン・インフェルノ」「グッドナイト・マミー」「スナッチャーズ・フィーバー喰われた街」「イット・フォローズ」「ギフト」「ボーイ 人形屋敷の秘密」「コクソン」「残穢」の13本です。
21世紀にはPOV、ポイント・オブ・ビューといったカメラの撮影者や監視カメラなどの視点を通して物語が進む形式が流行り、モキュメンタリーといった疑似ドキュメンタリーでもこうした手法が使われてリアリティーを上げるのに役立っています。同時に低予算で映画を撮れる技術も発達してきたことから、才能のある若い監督たちが次々と面白い作品を発表しています。アイデアも秀逸で、何でもないところから怖さを生み出す手法は大いに学びたいところでした。
おかげさまで22名の方にお集まりいただき、会の終了には「ホラー映画が見たくなった」という有難いお声もいくつか頂戴いたしました。

11月2

今回紹介した映画の中にはあの有名作品が入っていないじゃないか、と思われるかもしれません。
ご安心ください。次回の月例会は「予告編で見るホラー映画」第二弾です。新たなプレゼンターによる異なる切り口で語られるホラー映画の数々。
というわけで、次回月例会は12月17日(日)午後1~3時に「年忘れ怪談会」を開催。参加型の怪談会でたっぷり実話怪談を聞くことが出来ます。3~5時は月例会「予告編で観るホラー映画2」です。どちらも枚方市立サンプラザ生涯学習市民センター第4集会室、誰でも参加可、予約不要、無料です!
ぜひお越しください。お待ちしております。

自主勉強会&11月例会レポ <前編>

前回の例会と自主勉強会のレポートですが、超大作となってしまったため2回に分けてお伝えします!
まずは自主勉強会からです!

11月のひらかた怪談サークル月例会は前半が「大阪てのひら怪談」勝手に応援企画『締切直前! 自主勉強会』でした。
大阪てのひら怪談主宰の田辺青蛙さんもお越しくださり、そもそもてのひら怪談とは何ぞや、から始まり、掌編怪談の魅力について語ってくださいました。
てのひら怪談は文芸評論家でアンソロジストの東雅夫さんがオンライン書店サイトのビーケーワンと組んで始められた企画で、八百文字という縛りの中で怪談を書くという企画が多くの人を魅了し、多くのプロが育っていきました。田辺さんもここのご出身です。
オリジナルのてのひら怪談はビーケーワンが別会社に吸収されたときに無くなってしまいましたが、田辺さんが造形作家の山下昇平さん、前述の東さん、作家の牧野修さん、酉島伝法さんと一緒に大阪をテーマにしたてのひら怪談を始めることになり、今回が三回目となります。応募作は審査員が全作品に目を通し、なおかつ山下さんのイラストが付くのも他のコンテストにはない大きな魅力。
これまでもプロ・アマ問わず多くの方が応募されていますが、プロだからと言って入選するとは限らないのがてのひら怪談の恐ろしさ。誰にでもチャンスはあるのです。
古くは遠野物語から最近では吉田悠軌さんの「一行怪談」まで古今の怪談では短い話も多いそうです。それだけ短い怪談にはいろんな可能性や面白さが秘められています、十一月十九日現在で百近い作品が集まっている大阪てのひら怪談ですが、応募規定は応募フォームでの八百字以内に収めることと大阪をテーマにする、それだけです。今回は応募フォーマットがあるので、それに入れることで文字数オーバーも確認できるようになっています。かつては音声ファイルを送ろうとした強者もいたそうですが、さすがにそれは厳しく、今回は応募フォームの投稿のみを受け付けることになっています。
大阪をテーマにした怪談ということで最初の頃は有名な怪談、例えば泉の広場の赤い女をモチーフにした怪談が多く送られてきたりしました。ただ今回からは全作ウェブで公開されているのでこうしてテーマが被ることは少なくなったそうです。ただ相変わらず、たこ焼きなどの食べ物ネタやビリケンさんネタはあるとのこと。
八百文字の怪談を成立させるコツとして説明しすぎないということがあります。怪異の説明に終始して肝心の怪談が疎かになってしまうからです。また、起承転結のあるほうが良いとのことでした。きちんとした物語になっているほうがよいようです。
最近ではプロの編集者もちょくちょくてのひら怪談をチェックされているらしく、小説家への道はこれまで新人賞への投稿が主でしたが、この頃はこうした公募やフリーマーケットへ出品された作品がプロの目に留まる機会も増えたそうです。自信が無くても最後まで書き上げることで作品として残ります。それが誰かが見ていてそこからデビューすることも夢ではありません。今回間に合わなくても沢山話を書いてストックすることで、プロになったときの対応力も変わります。
こうしてみるといいことだらけの大阪てのひら怪談、貴方も挑戦してみませんか?

田辺さんの講演の後は実際に山下さんの描かれた絵を紹介しながら、自作を朗読してもらうという企画。Mさん、T―さん、ひら怪主宰の三輪さんがそれぞれ山下さんの絵を紹介しながら自作を朗読してもらいました。どの話も個性的で面白いものでした。
続いてひら怪有志による、大阪の怪談の紹介。
まずはTのさんによる大阪大空襲後の慰霊碑などの探訪写真の紹介と大阪にまつわる怪談の朗読でした。
続いてはT―さんによる大阪の怪談の紹介、ビリケンさんにまつわるとぼけた味わいの怪談からアパッチと呼ばれる終戦直後のスクラップ集めに関わる恐ろしくも物悲しい怪談について情感たっぷりに語っていただきました。
前半のトリはKさんによる大阪砲兵工廠(跡)の紹介でした。実際に砲兵工廠跡を訪れた時の写真やテレビでも紹介された砲兵工廠内の貴重な写真も紹介いただきました。
怪談を調べていくとその背景には歴史もあり、人々が織りなすドラマもあります。そんなことを改めて感じさせてくれる発表でした。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる